783系TNカプラー対応化加工


マイクロエースから、待望の783系が発売されました。ディテールや印刷など、同社製品でも最上級の出来だと思います。しかし、製品そのままでは流線型先頭部にTNカプラーを取り付けることができません。そこで若干の加工でTNカプラーを取り付ける方法を考えました。以下この項では「ハウステンボス」用のクロハ782-500を素材に取り上げ解説していきます。(下の「注記」もご覧ください)

まず車体をひっくり返し・・・

カプラー押さえとダミーカプラーを取り外します。(外し方は説明書に書いてあります)

 

車体裾部を少し広げ、スカートを持ち上げながら真ん中の爪を押すと、スカートが外れます。スカートを固定していたライトケースの爪は切り取ります。スカートの爪がはまっていた穴の周りの突起も切り取っておくのがいいでしょう。

スカートはこのように加工します。概ね、一段高くなっている部分が残るくらいです。

あとは、TNカプラー(品番0332を使用)には無加工で組み込めるはずです。スカート→TNカプラーの順に、ゴム系接着剤で固定します。

次に床板を加工します。車体固定用の爪穴を目印に、そこから前をバッサリ切り落とします。後はTNカプラーの「逃げ」を作ればOKです。

ついでに・・・運転室と客室の仕切りも思い切って切り落とします。

元通り車体を組み立てれば完成です。TNカプラーにするだけでずいぶんイメージが変わります。仕切りを切り落としたため、前部から室内の見通しもよくなり開放感が出たのがお分かりいただけると思います。(右は製品のまま無加工の「有明」)

※注記・・・以上の方法で、日を改めてテストした結果、通常のCカーブはR243を通過しますが、Sカーブでは、R317でもカプラーが首を振り切れずに脱線。R541が通過できる程度でした。

そこで・・・改良バージョンを考えました。(以下の作例は、「リニューアル・にちりん」を使用)

上記の作例はTNカプラーには無加工でしたが、今回は画像のようにかなり削りました。胴受けのモールドも思い切って削ってしまいます。

スカートの加工は基本的に上記の作例と同様ですが、TNカプラーをできるだけ前に出すために、スカート開口部の後ろあたりまで削り込んでいます(作例では、これまた思い切ってスカートを左右に分割)。スカート開口部は、左右寸法はそのままで裏を斜めに削っています。

TNカプラーをゴム系接着剤で固定します。

そうすると、画像のように、R243のS字カーブでも通過可能になります。

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