717系900番台製作記(2)

〜クモハ716‐901の製作〜


では次にクモハ716‐901に取りかかります。

実物同様、モハ456にクハ455の運転室部分を切り継ぎます。

切り継ぎの前に、運転台回りの加工はある程度すませておきます。こちらのクモハ716‐901は、増設運転台のためシールドビームになっています。元のライトケースを丸やすりで少し削ればタミヤの2mm丸棒がすっぽり入るのでこれで埋め、元の中心から少し下に新たにヘッドライト(タヴァサのパーツ使用)用の穴を開けます。タイフォンは、ランナー引き伸ばし線を突っ込んで銀河のタイフォンカバーを貼りつけます。

クモハ717‐901と同様に車体中央部にキハ47のドアをはめこみますが、運転台部分を切り継ぐ前に済ませておきます(車体の歪みを最小限に食い止めるため)。

クハ455から運転台部分を切り離し、運転室後部の小窓を埋め・・・

ヘッドライトとタイフォンカバーをこの時点で取りつけます。

いよいよ切り継ぎに入りますが、クハ455の屋根を治具にして、少しずつ調整をして・・・いこうと思ったら、アクシデント発生!

そう、実物写真をよく見ると、前位側の客ドアが、オリジナルのクハ455に比べて少し後ろに寄っているのです。これを再現しなければ、サボ受けパーツが取り付けられません。そこで泣く泣くこれを再現します。余剰となったモハ456のトイレ側客ドア部分を切り出し、トイレ窓・洗面所窓を戸袋窓に改造します。大きさはキハ47の戸袋窓がはまるくらいです。

元のドアの端が切り継ぎのラインとなるように、上のドア部分を継ぎます。

気を取り直して、車体長を調整します。ピッタリの長さになっても、まだ接合しません。それは、これもまた先頭車改造車のトリックで、車体長がNスケールで1mm短いからです。

ここで屋根板を加工します。作業の簡略化から、クハ455とモハ456の屋根板を切り継ぎます。クハ455は運転台側の端から70mm、モハ456はパンタ側の端から52mmのところで切り継ぎます。切り継いだら、クーラー台座とベンチレーターを撤去し、その穴を埋め、後でランボードの取り付けと列車無線アンテナ取り付け用の穴開けをしておきます。(ちなみに中央付近の穴が塞がっていないのは、クーラーで隠れてしまうための手抜きです(笑)。)

加工後の屋根板に合わせて車体長を詰めたら、車体を接合します。

やすりがけで消失したユニット窓枠と雨樋はプラ板で再製しておきます。後は所定位置にサボ受けパーツ(タヴァサ製)を取り付ければ、クモハ716-901の車体は完成です。

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