いすゞキュービックバス


グリーンマックスからキットタイプの路線バスとして、「いすゞキュービックバス」が発売されています。製品は、前・中扉タイプ(品番50-1/画像はその無塗装組み立て例)と前・後扉タイプ(品番50-2)の2タイプあり、それぞれに専用のデカールが付属しています。いすゞは、最近の「エルガ」と呼ばれるモデルでこそ自社設計の車体を使用していますが、それ以前は川崎重工業製の車体を標準モデルとしていたようです。製品はその川重車体(その組み合わせから「IKコーチ」とも呼ばれている)をモデル化したものです。キットを組んでみると、首都圏に比較的多い短尺ボディになってしまうようで、その点では注意が必要です。
その後、トミーテック「ザ・バスコレクション」第11弾で完成品も登場しています。こちらはP-車の短尺(K尺)車とU-車の中尺(L尺)車がプロトタイプとなっており、それぞれで異なる細部も表現されています。

では、実物を研究してみましょう。


サンデン交通 いすゞ(型式・年式不明)

製品をストレートに組むだけで出来あがるタイプの車両の一種です。写真のサンデン交通在籍車を再現するには、ストライプ塗装に若干の工夫がいりそうです。


堀川自動車(車番4546) いすゞP-LV314K 年式不明 (元川崎鶴見臨港)

この形の車両には、首都圏から地方の事業者へと譲渡されたものが多く、写真の堀川バスも川崎鶴見臨港バスから譲渡されたものです。これもまた、製品をストレートに組むだけでほぼ出来あがりますが、上のサンデン交通以上に塗装に工夫がいります。


東京都交通局(車番C-Y655) いすゞ(型式・年式不明)

写真の都営バスは、上2枚とは異なり中扉が4枚折戸になったタイプです。キットから製作するには中扉や戸袋窓の改造が必要となるのですが、どこかから改造用のエッチングパーツが出ていたと思うのでそれを使うと少しは楽でしょう。

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